| 表紙写真館 | No.52 | 三岐鉄道北勢線 | 三重県桑名市・東員町・いなべ市 |
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三重県北勢地区を走るローカル線である三岐鉄道北勢線は日本に残る数少ない「軽便」規格の鉄道です。この鉄道は2003年に当時運営していた近鉄が廃止を地元に打診したことを受け、地元で並行する三岐線を運行する三岐鉄道が運営を引き継ぎました。
ここまでなら各地の赤字ローカル線と同じですが、三岐鉄道では地元自治体出資の基金を元に北勢線の近代化や利便性向上を進め利用者の増加を図っています。 ローカル線の利便性向上といえば「定番」といえるものが「新駅設置」、「増発」です。北勢線でも同様に「新駅設置」「増発」とともに「スピードアップ」を図っています。中でも特徴的であるのは「新駅設置」です。他の路線では「集落の近く」「学校の近く」に新駅を設置しています。既存の駅の増加という形がほとんどです。 ところが、北勢線では「駅のアクセス利便性」が低い既存駅を「廃駅」とし、新たに駅アクセス利便性の高い幹線道路交差地点や郊外店舗のあるエリア、公共施設のある場所に駅を設置する「統廃合」を実施しています。このような「統廃合」により、速達性が担保され、また駅前に大規模なパークアンドライド駐車場を整備することで自動車アクセスを容易にしていること、さらに幹線道路に近い場所に駅があることから、自動車利用者にとって無駄な動きが無く鉄道駅にアクセスができることからの転換を促すアピール効果をも生み出すなど様々な効果を生んでいます。 鉄道の活性化論にありがちな「鉄道に人の流れや町を合わせる」ではなく、「鉄道を人(車)の流れや町にあわせる」ことで高い利便性を確保している実践例としてその施策は高く評価できると言えます。 軽便軌道という「特殊規格」である点などの問題は残りますが、活性化策の成功例としてこれからの発展に期待したいところです。 |