| 表紙写真館 | No.41 | 長野市中心市街地 | 長野県長野市 |
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長野県の県庁所在地である長野市は人口39万人。県庁所在地としては決して規模が大きいということもなく、地方都市としては小規模といえる、「善光寺平」の中心都市です。 善光寺の門前町として栄え、また周辺に多数ある温泉や豊富な自然環境、スキー場などもあって、全国からの観光客が多数訪れ、また、1998年の長野冬季五輪開催により特に冬季スポーツの人気が高い北米や欧州で「ナガノ」の地名は広く認知がされている「観光都市」でもあります。
国内各地で問題となっている中心市街地の空洞化はこの長野市でも当然生じている問題です。長野五輪終了とともに中心部の大規模店舗の郊外移転が加速し、また、全国的な景気の停滞はそごうの閉店など長野市中心部でも様々な問題を生んでいます。 ところが、他の都市では閉鎖店舗は後釜テナントが・・・となって寂れることも多いにもかかわらず、この長野市の場合、ダイエー撤退後には都心居住者に向けた生鮮食料品店や雑貨店、また、地域のコミュニティ拠点が整備され、にぎわいは弱くはなっていますが寂れるまでは至っていませんし、長崎屋の跡はチャレンジショップ的な展開から新業態ファッションビルに生まれ替わり、今はブランドショップなども入る核となっています。 さらに、駅周辺部の商店街では地方都市では珍しいファッション業態の路面店、あるいは小規模店や飲食店でも個性的な店が数多く見られる他、多様な品揃えの書店や都市的な品揃えの東急百貨店・シェルシェがあり、高島屋や三越などの「高級百貨店」こそありませんが、一流ブランド店が複数あり、また、いくつかの国内外のブランドは地方では極めて希な路面店で進出するなど魅力ある店舗が多く、30万都市のレベルを超えた集積を見せています。 その結果として、中心部はこの人口規模を考えれば驚くほどの活気があり、また郊外店と中心部の棲み分けも高いレベルでされていることもあって、活性化の一つの方向性を示している例といえます。 中心市街地の活性化は当然ながら長野でも課題であることは明らかです。また住民、特に20代〜30代のニーズに完全に応えられているとはとても言えませんし、新幹線で1時間半もあれば東京に行けるという交通至便もあり厳しいのが現実です。しかし、活性化の方向性が見える上に「打つ手無し」と言わざるを得ない都市もある中では極めて恵まれた都市といえます。 トラフィックセルの理念に基づく道路網、善光寺から駅までの中央通りと東西の昭和通りを軸にした都心、鉄道沿いに広がる住宅地により地方では希有なほどの公共交通利用の多さなど都市政策上、交通政策上のポイントも当然多いのですが、すべての前提となる「魅力ある中心市街地」が一番大切という基本を実践している好例といえます。 |