表紙写真館 No.35 ベロタクシー 東京・京都・大阪他

 

 

環境に配慮した交通機関として近年注目を浴びている交通システムであるベロタクシー(VELO TAXI)。いわゆる「自転車タクシー」で、ベトナムをはじめアジア各地にある「シクロ」(輪タク)がより洗練されおしゃれになったものといえます。

京都を皮切りに全国に普及が進み、東京都心部(青山・六本木近辺)、大阪(中心部)、那覇、松本、広島などで導入が進みます。もともとはドイツで始まったシステムで、その環境優位性などが注目され、近年各地で導入が進むものです。

排気ガスを全く出さない「環境面」、多くがNPOの運営という点の「運営面」、車体の洗練されたデザインとしての「デザイン面」が特に注目されていますが、それ以上に都市交通の機能として大きな可能性を秘めるものです。

ベロタクシーは東南アジアの輪タクやバイクタクシー、トゥクトゥクなどと同じ「小回りの効く短距離パラトランジット」といえます。タクシーに乗るほどでもないが人によって歩くか否か悩む500m〜1.5km前後の距離をカバーする乗り物であり、なおかつ、自転車ということで自由度が高くドアtoドアニーズに確実に応えられます。

つまり、バスやLRTがカバーするまでもない需要規模の導線で、比較的距離が短い区間の移動需要がある都市内の短距離移動ニーズにまさにマッチするものであるからです。中でもフリンジ(外縁)駐車場から中心部への自動車交通の端末流動、鉄道等の駅から目的地までのドアtoドアの端末流動などのこれまでは徒歩や自転車に頼らざるを得ない区間での流動に使えることこそ、可能性として考えられるものです。

LRTや都心内バスサービスの補完交通機関として、また中心市街地に設定する歩行者専用街区内の補完移動手段(主導線をバスなどでカバーする場合)としての使い方もできます。

従来のタクシーやバス、自動車の代替が出来るものではなく、移動距離も居住性やスピードを考えると長くても2km程度(乗車時間約10〜15分)と考えられますが、これまで移動手段がなかったニーズの「隙間」を上手く埋める交通手段として適切に導入すれば可能性がグンと広がります。今後の展開に期待したいものです。

駆動部分 乗客のシート

 

写真は松本市、東京都


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