| 表紙写真館 | No.32 | 地域乗り合いタクシー さくら | 東京・葛飾区 |
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東京東部の葛飾区小菅地区には鉄道駅(東武伊勢崎線小菅駅)もあり利便性は確保されていますが、鉄道ネットワークの関係で拠点である地域やおなじ葛飾区内へのアクセス性に難がありました。 この地域の小菅一丁目と千代田線綾瀬駅の間には路線バスが運行されていましたが、このバス路線が不採算により1996年に廃止となったことから葛飾区が赤字額を補填することにより1996年4月から地元のタクシー事業者(日立自動車交通 足立区コミュニティバスはるかぜの運行事業者)が運行しています。 車両はいわゆるジャンボタクシーなどと同じ9人乗りのワンボックスで、運賃は大人200円。綾瀬駅から小菅駅、小菅一丁目地区を回り綾瀬駅に戻るルートと堀切地区に足を伸ばすルートとなっています。 高齢者や交通弱者向けの交通機関と思いきや、通勤通学、業務流動にも広く利用されており、鉄道駅間のショートカット機能を持っていることもあってか幅広い年齢層の利用が見られます。 タクシーと言うことでルートは決まっているものの乗降場所には柔軟性があり、希望の場所で乗降が出来、これまでバスが運行できなかった狭隘道路にも入っていきます。さらに廃止前の路線バスは1日6便でしたが、「さくら」は35便と大幅に増便され、路線バス時代に比べ利用者の利便性は大きく向上しています。 バス1台の運行経費でタクシーならば2台の運行が可能とされ、運行経費の削減、利便性の向上にも大きく寄与します。乗り合いタクシーは全国で導入が進みますが、このような都市部での例は珍しく(他には長崎市などで例がある)、コミュニティバスとはまた違う新たな都市内の公共交通利便性確保策として検討に値する好例といえましょう。
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