表紙写真館

No.21

ソンテウ(パラトランジット)

タイ・サムイ島


 

東南アジアで一般的な公共交通機関である乗り合いタクシー。そのシステムの原点的なものが「ジープニー」「ソンテウ」などと呼ばれる乗り物です。
ここに写真であげたのはタイ・サムイ島を走る「ソンテウ」です。
ソンテウの乗り方は簡単。基本的には路線(ルート)がおおむね決まっています。ですので自分の乗りたい路線を見つけて乗ればいいのですが、ちょっとしたコツ。基本的にこの手の乗り物は「交渉制」です(ちなみにポリネシアやミクロネシアにも同様の乗り物がありますがこれらは料金固定が多いです)。で運転手と交渉ですが、まず「○○まで行く?」と聞くことから始まります。
「いいよ」となったら「いくら?」「●バーツ」「高いよ△バーツ」「いや●バーツ」・・・と値段交渉してまとまれば乗車。という流れです。つまり聞かなきゃならない。
一見不便そうですが、実はここがポイント。例えば「20バーツ多く出すからホテルに入ってくれ」とか「わき道を入ったところまで行ってくれ」ということができる。つまり路線はあくまで固定ですが「おおむね」なので自由度があるのです。
まさに「オンデマンド」のタクシーと「固定」のバスの中間的存在。こういう乗り物の総称として「パラトランジット」という言い方があります。個別公共交通という意味合いですが、なるほど言いえてます。
これをシステマチックに発展させ、違う性格を加えたものがデマンドバスでありマキシキャブです。
わが国でもデマンドバスやマキシキャブをという話は良く聞きます。その原点たるソンテウやジープニー。地方都市で料金固定性でやったら・・・面白そうですがどうでしょう?

<参考>
マキシキャブ・ミニバス
 
香港の街中を縦横無尽に走り回るマイクロバス。これがマキシキャブです。ライトバスとも呼ばれています。
香港では非常にシステマチックにこれを導入しています。写真に写る小さい屋根が赤いバスは「ミニバス」。
起点・終点と大まかな基本ルートは決まっていますが、必要に応じてドアtoドアで寄り道してくれます。
値段は決まっていてバスよりはやや割高ですが庶民の足として使われています。
デマンドバスを原始的な手法で行っている好例です。


TOP 都市交通 まちづくり 表紙写真集