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No.19

箕谷パークアンドライド駐車場

神戸市北区

 

公共交通の利用促進策、あるいは自動車交通削減策でよく出てくる施策が「パーク・アンド・ライド(P&R)」です。

「パークアンドライド」とは自動車で都心まで入らずに、途中で公共交通機関に乗り換えて都心部などへ向かう手法のことで、公共交通機関のモードによって、「パークアンドバスライド(P&BR)」など呼び方は様々です。

神戸市北部、都心から見て六甲山の北側に位置する「北神」地区と神戸都心部を結ぶ交通としては神戸電鉄、北神急行の2本の鉄道と新神戸トンネルをはじめ複数の道路トンネルがあります。

この北神地区、六甲山裏手の丘陵地〜山岳地に広がって開発が進んでいるため、域内アクセスにおいては自動車に頼らざるを得ません。もちろん路線バスなどもありますが、既存集落などでは地方部同様の公共交通プアが生じがちであり、ある種の「低需要導線」が多いエリアですので自動車交通が中心となることも決して悪くはなく、交通機関分担は非常に巧くいっていると考えられます。

しかし、北神から神戸都心への道路アクセスは六甲山越えか有料トンネルに限られ、神戸都心の交通負荷軽減だけではなく、アクセス道路の混雑緩和も課題です。

そんな道路トンネルのうちの1本、新神戸トンネル北側入口がある箕谷に設けられているのがこの駐車場です。

ここからは神戸都心の三宮まで急行バスで一本。朝晩には高頻度で運行され、鉄道が迂回しているのにくらべトンネルでショートカットしていることから速達性が高く、多くの方々に使われ、また、パークアンドライドも人気で、わが国における成功例として知られています。

この箕谷の成功要因はいくつもありますが、バスによる速達性確保、駐車場とバス停の近接化による利便性向上、そして、六甲山が城壁の代わりをしていてアクセス路において需要集約できていること、そしてそのアクセス路が有料であり、ロードプライシングと同様の需要抑制を効かせていることが最大の成功要因と言えるのかもしれません。

川や山が城壁代わりになっている都市では参考になる好例といえます。

 

(参考)

神戸市交通局 急行64系統

神戸三宮から新神戸、新神戸トンネルを経由して箕谷、神戸北町を結ぶ急行バスです。鉄道と比較しても優位な速達性をもち、新神戸トンネル開通の1972年から運行されている昨今の短距離高速(急行)バスの先駆け的なものです。

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